(株)タンジェリン・ラボ 設立趣意書

株式会社 タンジェリン・ラボ 設立趣意書 

 

私は、42年の人生の中で「どうしたら、より楽しく自分らしく生きることができるのだろうか」と常に試行錯誤を重ねてきました。

親の離婚、進路、自分自身の離婚や再婚、出産、子育て、転職、起業、いつでもどこか不自由や、社会との不調和、そして自分自身への不全感を感じながら、よりよい場や生き方を求めてきました。

コミュニティを作り、心理学やコミュニケーションを学び、それを実践し提供する中でわかってきたことがあります。

★人は、経験・学びから得たものを基準に、思考し、行動している。

★その基準となるものの大半は、18歳位までの子どもの頃の経験がベースになっている。

★しかし、その原因がわかり、現在は必要ないとハッキリ選択したものに関しては、人は新しい思考と行動をすることができる。

★古い基準で対処できなかった問題が、自分自身の気づきと新しい選択によって解決できることがたくさんある。

つまり、

「人は、古い学びの中から、現在必要なことを取捨し選びなおした基準で新たな行動をすることができ、それが現状の問題解決につながる。」

ということがわかったのです。

幼い体験の中には、誤解や強い印象から、必要以上の恐怖や制限を自分に課してしまったものがあります。

また、未熟だったり、余裕のない状況にあった親や教師など身近な大人たちの関わりから、自分自身を認められずに大人になった人もいます。

良かれ悪しかれ、生育歴で外から吸収した価値観をもう一度見直し、自分自身の価値観を培っていけたとき、人は本当に自分らしく生き生きと思考し、行動することができます。

私の個人的な体験として、また、友人や関わらせていただいた、クライアントさんの変化を目の当たりにして、これらのことを確信しています。

しかし、選びなおせると知らない人は、古い幼い頃の学びのまま、生きづらさを抱えているのではないでしょうか。

年々増加する自殺者、うつやうつ症状などの生きづらさの表れ、子どもを含む犯罪、虐待、少子化・・・・

これらの社会問題を解消するには、社会的システムの整備とともに、一人ひとりの生きづらさの解消が必須といえます。

誰もが、自由に自分らしく、本当にやりたいことを実現していく社会であったら、どうでしょう。

自分や誰かを傷つける必要がなくなり、次世代を生み育て、この社会を受け継ぎたいと願うのではないでしょうか。

 

私は、コミュニティの運営と並行して、一人ひとりの心の問題解決に取り組むうち、この事業がいまこの社会で求められていることだと痛感しました。

傷つき、生きづらい大人。自覚はなくとも、生き生きと楽しく暮らしていない大人。

まず大人が傷を癒し、問題を解決し、自分の人生を幸せに生きる知恵を持つこと。

生き生きと幸せに生きる大人が、子どもたちの生きる力を育むこと。

それが実現したら、大人になった時にまず傷の回復から始めるのではなく、子どもたちが育つ段階で自分の才能や個性を伸ばしていき、大人になった時にはやりたいことを自分で実現していける。

タンジェリン・ラボが目指す未来はそこにあります。

 

誰もが、自由に自分らしく、本当にやりたいことを実現していく社会を創る。

 

そのために、以下の3点に関わる事業を行っていきます。(詳細は定款にて記す)

1、日常的な心理学、心の仕組み、感情の役割や対処法などについての知識の普及。

2、お互いを生かしあう、心の通じ合うコミュニケーション方法の普及

3、研究・実践の場としてのコミュニティ運営

 

11人の発起人と多くの応援者によって立ち上げられたこの会社が、描くビジョンを自ら実践しながら、それを広げる形で社会へと実現していくことを決心し、ここに設立趣意書として記すものとします。

 

2012123

 

株式会社タンジェリン・ラボ 

発起人  代表取締役 社長  高橋ライチ